家庭教師センター

個人的なツテで家庭教師が見つからないときに一番最初に思い浮かぶのが、 家庭教師センター(家庭教師派遣業者)でしょう。家庭教師センターを利用するときにどんな点に気をつけたらいいのでしょうか。

その中で、ご自身のお子さんにぴったりあった家庭教師センターを見つけるにはどうしたらいいでしょうか。 家庭教師センターを比較し、家庭教師センターにはどんなタイプがあるかをつかみましょう。

はじめから、ひとつの家庭教師センターに決めずに、いろいろな家庭教師センターを比較してみることが必要です。

家庭教師センターを選ぶ際の注意事項

料金

家庭教師センターに家庭教師をお願いすることになると、まず資料請求して無料見積もりをもらうということになります。

悪徳業者が料金を載せないのは、顧客からの問い合わせに対して話術でうまく誘導して成約に結びつけようとするからです。 ですから、悪徳業者に引っかからないためには、最低でも無料見積もりをもらえるところにしましょう。

授業料ですが、一般的に大手業者は高めで、中小の業者は安めの価格設定となっています。 授業料を確認するときに、必ず教材を購入しなければいけないかを確認してください。

授業料が安くても高額の教材を売る業者があります。 そのような業者は、高額教材を売ることが目的なのです。 参考までに、近くの学習塾で教材費がいくらくらいになるのかを確認した方がいいと思います。 学習塾の教材費とくらべ、教材費が異常に高い家庭教師センターなら、まず悪徳業者ではないかと疑う必要があります。

家庭教師が紹介されるまでに面接や体験授業(有料なのか無料なのかを必ず聞いてみてください)、 授業料の支払方法、教師を交代するときの手数料の有無(お子さんと教師の相性がありますから、 家庭教師には交代はありがちです)、退会時の手数料の有無を確認したほうがいいでしょう。

家庭教師センターでは、次のような料金がかかります。

入会金 家庭教師センターに入るのにかかる費用です。
学習塾などにも入会金、入学金がありますが、
これはあくまで業者側の都合。

なぜこの様な金額が必要なのか利用する側はよくわからないだろうと思います。
これは、顧客が入会金(1万円〜3万円)を支払うことで、
業者の乗り換えを防止できると思っているからです。

ほとんどの業者が入会金を取っていれば、
家庭教師センターを変更するたびに家庭で支払う入会金が負担になりますから、 乗り換えを防げると思っているのです。
体験授業料、面接料金 家庭教師センターに入る前に、その業者の営業マンが訪問したり、
体験授業で家庭教師が家庭に行く際に請求される料金です。
体験授業は無料というところもあります。事前にそれらの料金がかかるか確認は必要です。
また体験授業にはベテランの家庭教師を派遣して、
入会後に実際に指導するのは別の家庭教師というケースもありますので、これも確認が必要です。
授業料 実際の授業料のことです。
子どもの学年や教科、目的によって授業料は異なるので、必ず確認が必要です。
また、授業を担当するのが、プロの家庭教師なのか、それとも学生家庭教師なのかの確認も必要です。

家庭教師センターに問い合わせた際には、授業料の支払方法について確認もして下さい。
授業料の支払方法は「毎月1回、後払い」が原則です。数ヶ月分の授業料を一括納入させたり、 ローンを組ませるような内容の業者との契約は、良心的な業者とはいえません。
交通費 家庭教師が、家庭にいく時にかかる交通費。実費を請求されますので、 出来れば近くの家庭教師を派遣してもらったほうがいいです。
教材費 授業に必要な教材の費用です。
市販の問題集では問題数が少ないので、専用の問題集が必要なのは理解できますが、 高額教材の購入を義務付ける業者には、要注意です。
教師交代料 お子さんと教師との相性が合わない、成績が上がらないなどの理由で 他の家庭教師を紹介してもらう際に請求される料金です。
無料で何回でも紹介してもらえる業者もあれば、
教師交代料を請求される場合もありますので確認が必要です。
  

運営

家庭教師センターの運営も家庭教師選択の一つの目安です。 派遣業者の運営スタイルは大きく次のように分かれます。

  • 大手家庭教師センター
  • 学生自主運営組織
  • 教材販売・学習塾系企業
  • インターネット検索マッチングサービス

運営スタイルで家庭教師センターの信頼が分かれるわけではありません。大手家庭教師センターでも悪徳業者もいますし、 学生が自主運営している組織でも派遣されるのは学生とはいえ立派な家庭教師もいます。

運営の観点から家庭教師センターを選ぶときには、サポート体制に氣をつけましょう。

サポート体制とは、 家庭教師の交代や授業スケジュールの変更などに対して柔軟に対応してもらえるのか。授業をやりっ放しというわけではなく、しっかりと授業報告書が速やかに提出されるか。 センターからの定期的報告やお知らせがあるかなどです。

指導時間

指導時間の落とし穴があります。 指導時間は、90分とか2時間のように決められています。

普通は、90分授業の時は90分みっちりと指導してもらえると 思われていますが、必ずしもそうではありません。

それは、お子さんに問題を解かせている時間があるからです。 指導(つまり解き方を教えている)時間が、長くて問題演習の時間が短いと身につきませんし、 問題を解くことで間違えをして、それについてまた指導してもらうことで、学習は定着します。

学習塾で講師一人に対して生徒2〜3人の個別指導が可能となっているのは、 一人の生徒を指導しているときに、他の生徒には問題を解かせているからです。

個別指導では常に、一人の講師が一人の生徒を指導していますから、 教師にとっては休む暇がありません。

しかし、マンツーマンの家庭教師では、どうしても生徒に問題演習をさせているときは、 教師が休む時間(とはいってもプロの教師なら問題を解いていく過程に注目していますが) が出来てしまいます。

事前の面談の時に指導時間と問題演習のバランスについて聞いてみた方がいいでしょう。 そのうえで、あまりにも指導時間が短い場合は、 授業料の交渉や、指導計画の変更を求めた方がいいかもしれません。

 

家庭教師情報119番